【映画短評】『百円の恋』画面から香り、いや、匂いがするかのようだ

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百円の恋

『百円の恋』

引きこもりの女がボクシングに出会って社会復帰する話なのだが、これにまともなタイトルをつけたところで誰も興味は持たないと思われるため、非常に秀逸なタイトルと言える。

『百円の恋』とつけられた本作は安藤サクラの天才的演技があってこその作品ではあるが、ただのボクシング映画でも青春映画でも、引きこもり女子の成長ストーリーでもない。

ここにあるエネルギーは若者が生きていく中でなぜか一時的に失ってしまうモチベーションの穴埋めに最適なそれである。消失している最中に本作に出会えたならば、鑑賞後にはボクシングジムに入会するのは間違いない。

仕事して飯食って寝る。それを悪く言うつもりはないが、もしも何か、わからない何かに不安を感じているなら見るべき、見なくてはいけない1本である。

■補足(蛇足)
言葉は悪いが、デブでブスから華麗なステップを踏むボクサーになる過程は見ていて気持ちがよく、安藤サクラの美しさが滲み出てくる様はたまらなく愛おしい。