【書評】メガヒット編集者の仕事術「ぼくらの仮説が世界をつくる」佐渡島庸平著

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ぼくらの仮説が世界をつくる

ども、ゆうせいです。佐渡島庸平さん著「ぼくらの仮説が世界をつくる」を読みましたので書評(レビュー)を。

この本を書いたのは『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』を育てたメガヒット編集者の佐渡島庸平さんです。東大卒業後に講談社に入社し、2012年10月に作家エージェント会社・コルクを創業。インターネット時代のエンターテイメントのあり方を模索、提唱している方です。

タイトルにもある「仮説」ですが、この本を読むことで仮説の概念が変わると思います。自分の考えから仮説を導き出し、それに対する情報を結びつけ、どう実行すれば成功に繋がるかが書かれた一冊です。

効率的な仕事の進め方としてよく耳にするものに「PDCA(サイクル)」があります。

Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。 Do(実行):計画に沿って業務を行う。 Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。 Act(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。 この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、継続的に業務を改善する。 / 引用:PDCAサイクル – Wikipedia

これを否定するわけではありませんが、Pの部分において「仮説」を立てることの重要性をこの本では解説しています。

多くの人は重要な決断を迫られたときに、できるだけたくさんの情報を集めて、それから仮説を導くと思います。でも、そうしていると新しいことは何も生まれません。(中略)決断するためにわざわざ集めた情報の多くは、「過去」のものです。それに頼ると、気付けば「前例主義」に完全に陥ってしまいます。前例主義に陥らないためには「先に」仮説を立ててみることです。そしてその仮説を補強・修正するために、情報を集めてくる。その順番が大切です。「情報→仮説→実行→検証」ではなく、「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」という順番で思考することで、現状に風穴を開けることができるのです。

まず仮説を立てる際は、従来の実績や将来の予測からは考えない。自分の感性、日常生活で集まってくる情報を元に、自分の価値観で仮説を立てるところからスタートする。それから初めて実績や予測などの情報(データ)を集める。もしそこで間違いがわかれば、また仮説を立てればいいと佐渡島さんは言います。

誰もが失敗は怖いわけで、つい過去の事例から調べてしまいがちですが、それだと新しいことはできませんよね。それを打破するために、まずは仮説ありき、自由な仮説を立ててから情報を集めることが大事だと。

さらに、仮説を立てたあとに集めた、集まる情報においても言及しています。

とにかく数字・データなど、今ある情報を見ても早合点しないこと。情報が間違っている可能性も考慮すること。目に見える数字のデータであっても、集め方次第で数字は変わってきます。数字を作り出したのも人間なので、何かしらの意図があることも少なくないからです。過去の数字・データを鵜呑みにせず、むしろ自分が普段の生活や仕事で感じていることを信じることが大切なのです。

過去の事例がすべて正しいとは限らない、時代によって変わることもあれば、そもそも計測の仕方が間違っている可能性もある。別の集め方はないかなど、仮説を裏付けるための情報をあえて探すくらいの気持ちを持つ。いま見えているところが問題とは限らないので、視点をいくつも持たないと情報に惑わされ、失敗しつづけることになりかねないと気づかせてくれます。

佐渡島さんの立てた仮説によって、『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』がどのようにしてメガヒットにつながったのか。またその後に関わられた作品に対してどんな仮説を立てて実証していったかが書かれた一冊。特にコンテンツビジネスに関わる人は必読です。

それではまた。ご存じ、ゆうせいでした。

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【書評】メガヒット編集者の仕事術「ぼくらの仮説が世界をつくる」佐渡島庸平著
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