斧を振りかぶった状態から失礼します。ゆうせいです。私はいま、三重県大台町の「山里民泊みくり」にきています。なぜ斧を振りかぶっているかと言いますと、薪を割って露天風呂に入るためです。
本日紹介する「山里民泊みくり」は、
- 薪割り体験
- 五右衛門風呂(薪で沸かして入る露天風呂)
- 豪華夕食
- 豪華朝食
- そば打ち体験
- ピザ作り体験
これらが全部で1泊1万円以下…という信じられないほど最高の体験ができる宿なのです。
まずは五右衛門風呂の紹介から。山に囲まれた露天風呂です。うしろの山には鹿や猪がいるので、運が良ければ混浴できる可能性もゼロではありません。事実、宿の敷地内には罠が仕掛けられていて、ときどき猪がかかるそうです。
薪で沸かすからじっくりコトコト。火加減がむずかしいので、水を足しながら入ります。薪ってめちゃくちゃよく燃えるので、この距離でも熱いです。もう少し近づいて撮影したかったのですが、狙ったかのようにパチッ!っ弾けるのでこれが限界でした。
底が熱くなるので、すのこを敷いて浸かります。根性を試したいならすのこ無しでチャレンジするのもよいでしょう。
あ、こちらは薪割り会場です。五右衛門風呂のすぐ横にあります。丸太を四分割にしていくイメージですね。
僕くらいになると一発でパーンっと割ります。嘘です。めちゃくちゃビビりながらへっぴり腰でなんども空振りしました。写真は運良く斧が命中した瞬間です。なぜか半笑いですね。へへへ。
割りたての薪はめちゃくちゃいい香りがします。特にヒノキが最高で、この香りを一生嗅いでいたい…と思うほどでした。実際、しばらく切れ端を持ち歩き、クンカクンカ、スンスンと香りを楽しみました。
薪を割り、ちょっと休憩と振り返ると、そこには黄昏時(マジックアワー)の絶景が。これをインスタに上げたら「いいね!」が稼げそうだなと邪な考えがよぎったことは秘密です。(実際に結構いいねついた)
薪割り体験を終え、五右衛門風呂に入って汗を流したあとには豪華な夕食が待っています。これが1500円って、たとえガリレオが計算しても答えが出てこない味と量です。
どう撮影しても映える食事。
近くの川で採れたアマゴを塩焼きで。がぶりと。
女将さんの創作料理、里芋のたこ焼き風です。いくつでも食えるほど美味。一緒に行った人の分まで食べようと思いましたが、戦争になるので我慢しました。
お庭で採れたクレソンと、大台町の特産品ゆずのコラボです。
こちらは猪肉のすき焼き。猪肉って堅いとか臭うとかのイメージあります? その概念をぶっ壊してくれる美味しさです。猪肉苦手とか言ってる人がいたら引きずってでも連れてきて食べさせたい一品。
これを見て食欲がわかないとなると、ちょっと心配なので医者で検診したほうがいいかもです。
ちなみにアルコールもあります。冷蔵庫にビールなど各種用意されていて、チェックアウトのときに支払うカタチです。とは言え、アルコールの持込は自由なので、飲みたい人は道の駅などで地ビールを買ったりしたらいいと思います。
あ、言い忘れていましたが、五右衛門風呂だけでなく内風呂もありますので安心してください。
私はきっちり内風呂にも入り、和室の布団でぐっすり眠りました。
そして、翌朝はまた朝食のお楽しみがあります。
朝食、この内容でごはんおかわり自由で500円。マジで計算機がバグっているとしか思えません。写ってないけど味噌汁もあって、食後にコーヒーもつきます。どうかしてる…。
朝食を食べて、山里を散歩したり、ゆっくりと過ごしたあとは離れのあずま屋に集合です。これから「そば打ち体験」と「ピザ作り体験」がスタートするのです。
まずはそば打ち体験から。先生が見本を見せてくれます。
指先だけをつかって…と親切丁寧な指導なので初めての人でも安心です。そば粉よりも優しく扱ってくれるので、言われたとおりにそば粉と戯れるだけでいいでしょう。
まぜるだけでなく、ときどきすりつぶすような動きもあり、
やっぱりまたさらさらしたり、
とか思っていたら急にまとまってくるそば粉。
気がついたらもう生地。ぎゅんぎゅんしてたらもっと固まる。
完全に見たことある感じになったから不思議。
生地がいい感じになったので、次はのばす工程へ。
まずは手で優しくのばしていく。ぶっちゃけここはもうぐいっとやってしまっても大丈夫。
先生曰く、「湯たんぽをつくる」だそうです。綿棒でぎゅ、ぎゅ、とあとをつけるようにのばしていくと、本当に湯たんぽのように見えてきます。
同じ方向ばかりではなく。斜めに入れたり。これはメロンパンですね。
巻いて、またのばすを繰り返していきます。ここで焦るのは素人です。
焦らずしっかりとのばしていくと、徐々に四角くなってきます。
巻いて、ポンポンとおさえながらまたのばす。
このくらいまでのびると次は切る工程へ。
四つ折りにして、切っていきます。
専用の包丁と板を使いながら、パタパタと音がするように切っていく。パタパタが聞こえたら一人前だそうです。私は一切パタパタいいませんでした。せいぜい私がバタバタしたくらいです。
それでも慎重に切っていくことで、見た目だけはいい感じに仕上がりました。先生のご指導の賜物です。
まるでお店のようです。ここで一旦そば打ち体験は終わり。次は「ピザ作り体験」となります。
丸い鉄板。ここに自分だけのピザをこさえていくのです。
まずは生地を鉄板に敷きます。生地はとてもやわらかく、少しでも油断するとちぎれたり穴があいたりするほど…。今まで扱った何よりも優しく、繊細な取り扱いを求められます。普段からあまり爪を切っていない人はここで脱落すること間違いなしです。絶対に爪を切っておくこと。約束だぞ!
無事に生地を敷くことができたら、トマトソースを塗っていきます。ここの分量でピザの基本の味が決まるといって良いでしょう。多すぎず、少なすぎず、微妙な塩梅で、まんべんなく生地に広げていく。
ソースを塗り終わったら、きのこ、クレソン、鹿肉、チーズでトッピングしていく。鹿肉は思っている以上に塩味が効いているから入れすぎ注意。
焼く前から大成功を予感させる仕上がりに、否が応でも期待が高まりまくる。
イン・トゥ・ザ・石窯!
蓋をして数分で焼き上がる。ほんとにすぐ。
うわぁああああああ!
絶対に美味いやつ、完成。
外はカリッ、中はトロッって本当にあったんや…マジで美味い。
とか言ってる間に、さっきつくったそばが茹で上がります。
麺の太さにばらつきがあったけど、それも味わいの一つ。ピザでお腹いっぱいとか思っていたけど、そばもつるりといただけました。合掌。
最後にご主人と女将さんとの記念撮影。
というわけで、
田舎に泊まろうの決定版!「山里民泊みくり」なら薪割り、五右衛門風呂、そば打ち、ピザ作り体験と豪華夕食のぜんぶを1万円以下で楽しめるってお話でした。
コスパ最高とかの言葉では言い表せないほどの内容なのはおわかりいただけたかと思います。一日一組限定なので、五右衛門風呂も気兼ねなく楽しめるし、家族で来てもよその人に遠慮することなく満喫できるようになっていますよ!
あー、なんか田舎でゆっくりしつつも、いろんな体験したり、美味しいごはんを楽しみたいなぁ〜なんて思ったら、「山里民泊みくり」で決まりです。
それではまた。ご存知、ゆうせいでした。
山里民泊みくり
住所:三重県多気郡大台町栗谷1026-1
TEL:0598-76-1337(予約受け付けは電話のみ)
営業時間:通年営業
平日コース
素泊まり4,000円(1人・1泊)
夕食(調理体験)1,500円 朝食500円 1グループ8名まで
チェックイン15:00~ アウト~10:00
金・土曜日と祝日の前日コース
素泊まり5,200円(1人・1泊)
夕食(調理体験)1,950円 朝食650円 1グループ8名まで
チェックイン15:00~ アウト~10:00
宿サイト(大台町観光協会):http://web-odai.info/tomaru/mikuri.html